医療事務の仕事は実は多岐にわたっています。受付業務のようなことを行う場合もありますし、会計業務を行う場合もあります。
また医師などが診療をスムーズに行うことができるよう、雑用をこなす場合もあります。医療に関する事務だけではなく、一般事務のような仕事を任されることもあります。
つまり医療事務と言っても、その仕事内容は多岐にわたり、実際にどんな仕事を、どれくらい任せられるかは働いてみないとわからないと言うことができます。
ただし医療事務の仕事である以上、全国どこでも共通して行う仕事があります。そしてそれこそが、医療事務の根幹とも言える仕事です。それがレセプト請求と呼ばれる仕事です。
医療サービスを受けた患者さんは、そこに発生した費用の全額を負担する必要はありません。その何割かが加入している保険によって負担されるためです。
そしてサービスを提供した医療機関側は、その保険の被保険者に対して、保険金、つまり患者さんが支払わなかった分の金額を請求する必要があります。
これを行うのがレセプト請求の仕事です。
レセプト請求は、医療機関が正しく運営されるためには欠かすことができない業務です。また毎月、決まった期間内にこの請求を済ませる必要があります。
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更に患者さんひとりひとりの診療データをもとにレセプト、医療明細を作成する必要があるわけですから、これには専門的な知識と的確に仕事を行う技術が求められます。
そして先にも説明した通り、このレセプト請求は日本であれば全国、どこの医療機関においても必要とされる業務です。
そしてまたこれは、日本の医療保険制度が変わらない限りはずっと続いていくものです。
そのため現在でも高い医療事務に対する必要性は、今後も大きく変わることはないと予想ができます。
このことから、医療事務の資格を有していれば基本的なレセプト請求の知識と技術は有していることが証明できます。
そしてその価値は場所を問わないものですから、全国、どこでも働くことができると言うことができます。
同じく司書資格があれば全国どこの図書館でも働けます。