なるべく費用をかけずに医療事務の資格を取得したい方は、スクールに通うのではなく、独学で勉強することも検討されているのではないでしょうか?では、両事務の資格取得は独学でも大丈夫なのでしょうか?
女性の資格取得の中で人気の高いのは医療事務です。 職場が病院などの医療機関になるため、一般事務に比べ勤務時間を自由に組むことができることや採用される年齢が幅広いことなどが人気の理由です。
出産後に仕事に復帰したい場合に就職先を探しやすいことも利点として考えられます。
医療事務は、日本の皆保険制度の仕組みに合わせて医療機関の診療報酬の計算を行います。 国内で行われる医療行為はほぼ全てが診療報酬という点数が決まっています。
医療機関には、その点数に応じて3割や1割を患者から、残りを医療保険制度から支払われます。 だから患者へ請求するために診療が終わってからすぐに計算を行います。
また、月に1回医療機関から社会保険庁などの算定する機関に医療行為が行われたすべてのデータを決められた分類に整理して提出します。
医療事務の主な仕事は、その分類と計算を行うことになります。 計算方法は独特で、簿記などで行われる一般事務とは異なります。 どちらかというとルールに従って分類する能力を要求されます。
だからそのルールを覚える必要があります。 実際に配属されてからは、ほとんどが同じような診療が繰り返し行われることばかりです。 だから慣れることで効率よくこなすことができます。
ただし、資格取得する場合には、診療報酬制度全般の知識が必要になるため幅広い知識が必要となります。 計算しなければならない分類は、医薬品だったり、医療機器だったり、行われた手技であったりとそれぞれの医療行為に対して、どのように解釈すればいかを的確に判断しなければなりません。
基本的な診療報酬制度の枠組みを知り、実務の流れを理解できれば独学でも大丈夫かもしれません。 実際にはかなり厳しいと思われます。
診療報酬は2年に1度改定されるため大きな変化があった場合には知識を得ることは難しい状況になるはずです。 資格取得に近道は通信教育でも、講座でも受講してしっかり理解する方が短期間で済むはずです。